日々の考えごと

服との付き合いを考える

いぇん

こんにちは!
タイトルの通り服について思いを馳せる記事です。
ファッションセンスや服選びに困っていた私が、
今は手入れも、服選びも、購入も、管理も、
ある程度自分の手に負える範囲で収まっていて、
服のストレスが徐々に減ってきました。

こんなことが書いてあります

  • ファッションセンスに悩みを解消した話
  • 服の整理方法を確立した話
  • 自分に必要なだけの服を知った話

ファッションセンスがない

子供の頃から全く服に興味がありませんでした。
活発な子どもだったので動きやすい服装が好きでしたし、
そういう服を買い与えられていました。
田舎育ちなので服屋もそんなにありません。
駅近くにある大型量販店にある衣類フロアが、
地域住民共通の衣類供給地点と思われていました。

ファッションセンスが育つ素地がどこにあるというのか。
ファッションセンスはTVの向こう側にしかないのだと思っていました。

高校生になり色めきたつ周囲

それでも高校生くらいになると、
なぜかオシャレさに急激な差が見え始めてびっくりとしました。
みんなどこから仕入れていたんだろう。
安室ちゃんみたいなミニスカにロングブーツにストレートロングヘア。
(えっ、テレビの人(東京)みたい……)※正確には沖縄
と思っていました。

しかし年頃になり初めてお付き合いした人と、
週末にデートなるものをした時に無邪気に
「(全身を見て)……なんかチグハグだね笑」
「なんか中学生みたいなんだけど笑」
「それなんかのこだわり?笑」
等などと言われると、
嘘……拙者のセンスやばすぎ……?と疑念を抱かざるを得なくなりました。
今となっては笑い話ですが、当時は静かに傷つきました。

洋服を自分で買うようになったのは大学生から

そんな私も上京し、一人暮らし。
自分で服を選んで買ってみるぞ!というステージにたどり着きました。
しかし無数の服屋を前にして、何を買ったらいいのかさっぱりわかりません。
学生一人暮らし。
仕送りはあるけど個人の楽しみはバイトから捻出している身。
それに対して洋服は高くて、全身完璧なコーディネートを組もうというのは無理がありました。

幸い私が進学したのは芸術学部で、変人に寛容な人たちが住まう場所です。
女子アナのように都会的な服をしている人から、
コスプレ学生が共存する豊かな場所です。
なのでいよいよ服という存在そのものが面倒になった私は、
高校時代のジャージでキャンパスライフを満喫する時期もありました。
後の学友に「いぇんは服装からしてオタクだな…と思ってて近づき辛かったんだよね」などと告白され、
寛容な世界など幻だったのだ……思い知らされたりもしました。
機能的でかっこいいジャージだと思って田舎から持ってきたんだけどなぁ。

パーソナルカラー診断なるものを受けて、
似合うものを知る

そこから時は流れて、働いたりする時分になりました。
なんか洋服選びの基準がほしい!と思うようになりました。
そこで知ったのがパーソナルカラー診断、骨格診断というものでした。

これはアナリストと呼ばれるプロの方に、
自分に顔に映える色や、骨格を活かす洋服のシルエットなどを教わるというサービスです。
元から占いとか○○診断など好きなので、すぐに飛びつきました。
ここで自分に似合う色の範囲や、素材感、シルエットでは何を注意すべきなのかを学びました。

これは私にとっては楽しくてとても有意義な時間でした。
今もその基準をしっかり守っています。
自分の中に洋服の基準を持って居なかった私にとって、
初めて手に入れた軸でした。

私のように自分なりの基準しか持っていなかった人は、
縁もゆかりもないけれど親切な第三者の視点で、
軸を見つけてもらうのは有効だと思います。

身内では盲目になりがちですし、
仲の深くない第三者のアドバイスは傷つきます。
ここは一つお金を払って、
傷つかない言い回しでアドバイスをもらうのがメンタル的に安全と思われます。

それ以降、その軸から外れたものは選ばなくなり、
洋服の購入に際して悩む時間が大幅に減りました。

第三者の目に頼ることを覚えてから、
美容室にも頻繁に通うようになりました。

私はショートヘアは鬼門であるとして封印していたのですが、
信頼おける第三者からショートヘアを勧められ、
美容師さんからも「頭の形といい毛の立ち上がり方といい、ショート向きですよ!羨ましいです!」と太鼓判。
愕然としました。

客商売だから気持ちのいいことを言われただけなのかもしれません。
しかし自分で設定した基準や思い込みを手放すとこんなこともあるのか、と知るいい機会でもありました。

服との付き合い方を知る

新たな軸を手に入れた私は楽しくなってしまって、
ファッションや化粧品の収集が楽しくて仕方なくなってしまいました。
毎週といって良い頻度でなんかしらの化粧品や服を買っていました。
それはそれで楽しかったのですが、
収納には限界というものがありまして、
もともと本などの収集癖があるのに、そこに衣類も加わって部屋はモノで溢れかえっておりました。

あふれた服を断捨離する

それをなんとかしたいと、ここでも他人を頼ることにしました。
お片付け、収納の家事代行サービスを頼みました。

タスカジさんと一緒に脱汚部屋
家事代行サービスで断捨離決行、タスカジさんと一緒に脱汚部屋家事代行サービス「タスカジ」を利用して、数年来の汚部屋をすっきり片付けました!自分の部屋が本来こんなに広いものだったのだと気づきました。QOLが爆上がりして、落ち着ける部屋になりました。...

服を一つ一つ触って、
『要る』『要らない』『保留』のビニール袋に振り分けます。
その結果、要らない服が2袋、保留が1袋、要るが1袋となり、
後に保留にしていたものも処分しました。
実に4分の3が私にとって要らない服でした。

しかしこれはこれで家事代行サービスの女性から
「え。本当に大丈夫ですか、こんなに捨てて……」
女としては心配されたレベルで捨てたので、誇れるかは微妙なところです。

服の数を制限するために効果的だったのは、
ハンガーを統一して数を定めることです。

私はハンガーを20本購入し、クリーニングから持ち帰った安価なプラスチックハンガーを全て捨てました。
乾かす用と兼務ですので、乾かした後そのままクローゼットに入れてしまいます。
異質なものがないクローゼットはとてもスッキリしました。
またハンガーに空席がない限り新たな服は買わないことにしました。

私は服に手をかけられるのか?

興味関心の赴くまま手に入れていた服やアクセサリーや化粧品ですが、
これらは結局うまく運用しないといけないんですね。
当たり前といえば当たり前ですが、
実用品なので集めて満足するものではなかったんですね。

使えるのか?
ちゃんと手入れ出来るのか?
不潔じゃないか?
という
自問自答が芽生えて、やっと適正な量が分かった気がします。

結果的に私の生活から乖離しないところに合わせてくと、
週5日の職場で履く必要がある黒ズボンが一番メインであり、
それに合わせたトップスを揃える作戦で行くことにしました。
毎日変えるなら5本のズボンに、5枚のトップスがあれば、
私のクローゼットはもうOKなのですね。
だから20本のトップス用ハンガーは、
私の最低限からすれば4倍のキャパシティがあるということで、
もう十分過ぎることが分かりました。

私は考えることが少ない幸運な環境かもしれません。
「これだけ外さなければもう大丈夫」という最低限ラインを持つことで、
洋服に振り回されずに済むようになりました。

服の多さに辟易している方は、
絶対に着るものを中心にそこから必要なものだけ集めてみると、
その数の少なさに驚くかもしれません。

その他に、私はスカートとパンプスを一掃しました
パンプスはもともと痛くて長時間履けないし、いざという時走れない。
スカートもヤンキー座りが出来なくて面倒くさいと感じていました。
この2つが選択肢から消えたことも服の迷いを大きく減らしてくれました。

服の効果と効用を考える

トキメキと実用性の共存

服なんか最低限、不潔じゃなければ良いんでしょ
というほどミニマリストにもなれない私です。
テンションが上がるものというのはやはりあります。
実用性がなくても愛着があるものは事実あります。
コスパの悪いものは悪だなんて考え方を、
ぱっと花のように生まれるトキメキにまで適用してしまうと、
人生苦しくなると思います。

だからトキメキは素直に感受して、否定せず持っておくのが良いと思います。
頑なに実用性だけを追い求めるのも悪くはないですが、
私には辛いこともあるので、
何かしらの対策を立てようかなと思っています。
「衝動的に買ってもいい貯金」をするとか。

似合うか似合わないか試着しまくるのも勿論よいと思いますが、店員さんの視線がプレッシャーで試着出来ない方にオススメの方法があります。
自分の顔写真の切り抜きと、好きなファッション雑誌を用意します。
モデルさんの顔に自分の顔写真を重ねてあたかも自分が着ているかのような絵図に仕上げます。
最初は少し滑稽さもあるのですが、
これが中々どうして「こりゃあかんわ」「これは思いの外イケるぞ」などとすらすら判断が出来るのです。
是非お試しあれ。

「服は内面を磨くよりコスパがいい」

服のことを色々と考えている中で、MBさんの本を手に取りました。


読んでいて途中まで「男性向け」に書かれていた本だと気づかなかったのですが、すごく納得した一文がありました。
記憶を頼りに書くので意訳になっているかもですが

「人は内面だというけれど、内面を磨くのは確かに重要だけれど。
服を変えるだけで信用され方や接せられ方は大きく変わる。
それは内面を磨く時間や労力に比べ圧倒的にコスパがいい。」

という内容でした。

中身を磨かなきゃ。
外面だけ整えたって、ほんとうの意味では未熟だ。

そんな風に思う真面目な日本人は私だけではないはずです。
でも服を変えるだけで簡単に補えるものがあるなら、
利用するのも一つの手だな、とある種の開き直りを許してくれた本でもありました。

MBさんはYoutubeで発信していて、
ユニクロを使いながらファッションリテラシーの低めのメンズたちを対象に、
論理的にオシャレになれる方法を解説してくれています。

【洋服は買うな?】ファッションでお金をかけるべきポイントは3つ【超論理解説】

女ですが私もとても参考にしています。ユニクロも御用達です。
毎シーズン、MBさんのオススメ商品などを楽しみに見ているのですが、
私が「これ絶対ステキ!これが一番いいよね!?」という商品は、
MBさんに全然推されないので、
私はまだまだ未熟なのだと自分を毎度戒めております。

まとめ

結局自分と応相談

「私はファッションに時間や熱やお金をどれだけ掛けられるのか」
というそれだけのこと寄り道をして一つ一つ確かめてきた数年間でした。

服も化粧品もシーズンごとにオススメはこれ!トレンドはこれ!
キラキラ・ぴちぴちとした雰囲気を伴って迫ってきます。
空気読まないといけない日本人としては、
なんとなくそれに合わせておかなきゃいけない焦りが生まれますよね。
女性はそれにプラスして「女性らしく」などという文化もまだ残っていたりします。
ファッションや化粧に興味がない時点でスタートからして出遅れた私ですが、今は服装に関しては悩まなくなりました。

自分と相談してきたことで獲得できたものが

  • 似合うものが分かったからトレンドに振り回されない。
  • 服へかける熱意と必要性を自覚する。
  • 所詮は服であるからうまく使おう、というある種の開き直り。
  • 自分の心が死なない程度に遊び心も持つ。

だと思います。
他人の目線に振り回されていては疲弊するだけですので、
自分が納得できるところまで突き詰めたら、しばらくは崩れないはずです。
私もしばらくはこのスタイルで行けそうですし、
また悩むことがあればそれは見直し時期なんだなということで、
また自分と相談するでしょう。

ABOUT ME
つきよの
昭和生まれのおひとりさま女性。人付き合い苦手、父親に殴られ男性不審、10年付き合った彼氏にお金を貸して破局、大学中退、うつ、社畜、不当解雇、といった経験を飯の種にして「自分に正直に生きる」をモットーにしています。人生いろいろありますよね。

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