あくまで私の所感となりますが、一人で体を動かして成立するダンスと、
二人でなければ成立しないダンスについて、
感じていることを取り留めなく書いていきます。
言いたいこととしては、
ペアダンスは「お互いがなければ成り立たないと心から思えるダンス」
「この一瞬に没入出来るライブ感満載の遊びである」です。
「だから皆さんも一緒にやりませんか?」というお話です。
私はスウィングダンスを始めて1年程です。
ジャズやブルース、ビッグバンドの演奏と共に、(基本)男女ペアで踊るダンスです。
男性が指示(リード)し、女性がついていく(フォローする)という役割です。
舞台でやるショーやコンテストなどでは振り付けが決まっているものもありますが、
ソーシャル(社交場でその場に居合わせた人と打合せなしで踊ること)で
ダンスする場合は、全てがアドリブになります。
これがアドリブなの!?と初めて見る人は驚かれると思いますがアドリブです。
その時かかる音楽も、人も、ダンスの力量も違うので、
毎回のペアダンスが唯一無二のものとなります。
その一瞬の体験を、ペアの二人が共有することが出来るのが、
ソロダンスとペアダンスの大きな違いと言えると思います。
私はソロダンス(一人で成立するダンス)で、全国規模の大会で入賞したことがあります。
本当の素人、よりは多少感覚的にわかっていることが多いとは思っています。
ペアダンスでのフォローの役目である「自分の意思は存在せず、他人の指示に従う」動きというのは、
とても新鮮であり、人に身を委ねるという行為について考える切っ掛けとなりました。
話は飛躍しますが、「君の存在が必要だ、と真正面から言い合える関係」って、
多くはない印象です。
得難い体験だと思っています。
私にとって得難い体験なだけかもしれませんが。
それがペアダンスにおいては基本的な考え方になります。
リードはフォロがーがなければ成立せず、
フォローはリードがなければ成立しない。
リードをするのは一般的には男性が多いです。
でもリードが上で、フォローが下という関係ではないんですね。
お互いがこの音楽が奏でられている一瞬のために、
「最大限良いアクションとリアクションを取りましょうね」
という合意のもとに行われています。