日々の考えごと

コロナに罹りまして。病院編

2021年、9月上旬。
背中に小さな違和感を感じたのが最初、数日後に悪寒に発熱。
病院で鼻腔か採取した検体で陽性。
その後は自宅、ホテル、結局入院。
約2週間のベッド上生活を経て、いぇんが得たものとは?

療養ホテルから、病院へ移動

ホテルでギブアップをしてから数十分、車で移動して病院へ。
車椅子で運ばれてとりあえずまずは検査ということで、
言われるがまま心電図、CT、血液検査など処置してもらいました。
健康診断ではないので結果がどうなのかという説明はなく、そのまま病室へ。
点滴で水分補給と投薬。
入院して次の日に、大掛かりな機械が病室に運ばれてきてレントゲンを取りました。
大きな板を背中の後ろにおいて、体の前から何かを撮影されました。
何が起きているのかは一切わかりません笑
それ以降はずっと点滴です。

点滴しながら寝て、ご飯を食べる生活の始まりです。

病室の設備、ベッドとトイレ、TVと冷蔵庫。

大部屋で最大4人が入れるようでしたが、ベッドは3台でした。
コロナ患者は外に出れないのでトイレはベッドのすぐ横にあります。
ちょっと心もとない可動式のパーテーションで見えないようになっています。
覗こうと思えば誰でも覗ける状態です。そんな気力は誰にもないと思うのですが。
周囲の視線が気になってしまう方には辛いかもです。

私の場合は何もかもがどうでも良くなっていたので、
誰かの視界に入ってしまったらごめんなさいという気持ちで、
堂々と用を足しておりました。

トイレは箱の上に柔らかい便座がついていて、もちろん洗水式ではなくビニールが受け止める形です。
使い終わったら液体を固める粉をふりかけます。
スイッチを押すとビニールが自動的に底の方へと沈んでいきます。
ウィンウィン音がなって、箱の内側でおそらくビニールを焼き切っているようです。
しばらくして引き出し式の箱の底に封のされたビニールの塊がコロンと落ちてきて、
看護師さんが定期的にそれを回収していきます。
その様子をあまり観察できなかったのですが、
ゴミを片付けるような手早さだったので、
中が漏れてしまう心配などはする必要のない状態になっているのだと思います。

TVは有料です。TVカードというものを購入して使うようです。
冷蔵庫もおそらく有料です。
どちらも使わなかったので詳細はわからないです。

それから自由に使える共用の洗面台が一つあります。

コンビニの利用が可能、料金は後払い

私がお世話になった病院は1Fにコンビニがあり、
朝に看護師さんに買い出しのお願いができます。
お願いしたものが手元にやってくるのには数時間のタイムラグがあります。
さもありなん。看護師さんも忙しいので。

こちら初日に言われるがまま水のペットボトル3本と歯ブラシを購入しただけで、
それ以外の利用はありませんでした。
コンビニに何がおいてあるのか分からないから頼みづらいということもありましたが、
食欲が皆無でしたので利用することはありませんでした。

お風呂はお医者様からOKが出たら。
看護師さんが体を拭いてくれるサービス?もあり

私がお世話になった病院では、入浴ができるようでした。
シャワーか浴槽があるのかまではわかりませんが、
お医者さまからOKが出たらお風呂にも入れるようです。
また看護師さんに体を拭いてもらえるサービス?(言い方がわかりません)があるので、
必要があったらお声掛けくださいね、という説明がありました。
ただしタオルは患者の持ち物を使うので、やはりタオルは持ってきて正解でした。
感染リスクもあるので貸し出しなどはおそらくないと思われます。

ホテル療養の最中からお風呂に入っていなかったのですが、
ぐったりしていると何もかもがどうでも良くなってしまい、
お風呂に入りたいなんて願望も出てきませんでした。

入院中、2度看護師さんから体拭きますかー?とお声掛け頂いて、
1度目はどんなもんかしらという興味もありお願いしました。
ちなみにホテル療養の最中から解熱剤を飲む度に汗が吹き出ていたので、
ブラトップはもうずっとしていませんでした。
Tシャツのすぐ下は裸という状態でホテルを移動し、病院まできてしまいました。
(パーカー着てたからばれないだろうと……)

自分が持ってきていたタオルを洗面台で濡らし(熱めのお湯が出ました!)
上半身と脚を拭いてくれます。(下着はつけたままで、肌が露出してる部分のみ)
少し恥ずかしさもありましたが、でも何より心地よさが勝ってしまいました。
背中をごっそり拭かれると本当にさっぱりして、人間に戻ったような気持ちがしました。

規則正しい生活

7時朝食、12時に昼食、18時に夕食、22時に消灯です。
夜に見回りがあり、夜ふかししていると「昨日は眠れませんでしたかー?」と声を掛けられます。
ちゃんとチェックされとる……笑

病院での生活のはじまり

初めての病院食に感動

定時に食事が運ばれてきます。
栄養を計算された食事です。
洋食、中華、和食などジャンルも様々で驚きました。
お盆に載せられた食事には毎回、メニューの印刷された小さな紙がついています。

並ぶお皿や丼には全てフタがしてあって、
しっかり温めてあったり冷えていたりと心づくし。
本当に作りたて!という温かさ、冷たさでした。
写真を撮る気力はありませんでしたが、盛り付けも綺麗にしてあるのがわかります。
最終日はこれで病院食も最後なのかぁとがっかりも顕に美味しくいただきました。

しかし入院当初は胃が無くなったかのような食欲のなさ。
身を起こすとまだ吐きそうなので毎食前に吐き気どめを飲んでから
ごはんにありつくわけですが、もう白米が見るだけでも重たい。
目の前のお米150グラム。
いつも180グラムのレンチンごはんを食べているので、普段よりも少なめと分かっていても、
ため息出ちゃうくらい食べるのが億劫でした。

水っぽいサラダや野菜、果物は体に入って行きやすかったです。
それ以外は喉が広がってくれないような感覚で、疲れてしまいました。

食事に対する希望も聞いてくれて、
喉を通りやすい冷たいものを希望したところ、
ゼリーやアイスなんかが並ぶようになり大変嬉しかったです。
こんな個人の我儘まで聞いてくれるの?と本当驚くばかりでした。

入院して4回位の食事は殆ど手をつけずにお返ししてしまいました。本当にごめんなさい。

祝日にはお赤飯!忘れていたありがたみ。

入院中に祝日があったのですが、
メニューが書かれたいつものメモにプラスしてこんなものが。

敬老の日。屏風のようにして折り曲げると立体的になる仕組み。
さらにご飯のフタをあけると、

お赤飯!!
何かお祝い事あったっけ??なぜこれが出てきたのかわかりませんでした。
けれど美味しくって。家に帰って、祝日だからか!気づいた次第です。
祝日をちゃんとお祝いするなんてやったことなかったなぁと、少し考えるきっかけにもなりました。

ここは天国!?ご飯を食べるだけで喜ばれて自己肯定感も上がる。

食事が全く食べられないところから、徐々に回復していきました。
入院の最終日とその前日には、お皿を空にしてお返しすることができました。
その過程では少しずつ食事を取れるようになると、看護師さんが自分ごとのように喜んでくれます。

自分がご飯を食べるだけで他人が喜んでくれるなんて、天国じゃないですか??
外の社会でそんな事してくれるの、赤ちゃんを育ててるお母さんだけですよね??

ホテル療養から何も食べていなかったので、
胃が完全にやる気を無くしたように影を潜めていました。
ぐぅーともすんとも言いません。
次第にお腹すいたとお腹から声が聞こえて来そうな空腹感がやってきて、
お、胃が働く気になったことを察知しました。

実際食べられるようになると、顔色良くなりましたね!目に光が宿ってますよ!など、
色々お声を掛けてもらって、次第に元気になっていきました。
自分では全く気づきませんでしたが、そんなに違うものかと笑ってしまいました。

後にYouTubeを見れるまでに回復すると、
飯テロチャンネルに食欲をイタズラに刺激されることとなります。

さようなら、同室のおばあちゃん。
のちに大部屋を独り占め。

4人が入れる大部屋には先客がいました。
同じコロナにかかった同士と言えます。
しかし交流したりは当然ありません。
お見舞いもコロナではできませんので、ひたすら静かな時間が流れます。

ただ食事どきのおばあちゃんは大変うるさくて、
食事の介助をしてもらいながら「要らない!」「食べたくない!」とわがままを言います。
でもそれが看護婦さんとのコミュニケーションであって、
毎回楽しみにしているのが、同室にいれば聞いていてわかりました。

カーテンで仕切られていてお互いの食事の様子は見えませんでした。
でも看護師さんがあの手この手で口に食べ物をねじ込んでいるらしく、
たまにおばあちゃんの途絶えがちな悲鳴が聞こえて来るのが面白かったです。
看護師さんも「今日もいい戦いだったね!」と言い残して帰って行くの、かっこよすぎでした笑

看護師さんのためにも、
やはり1日でも早く良くなること=自分で食べられることが大事なんだなと思った次第です。
そんなおばあちゃんも私が元気になる前に別の病室に移っていき、
その後、大部屋に一人で過ごすことになりました。

YouTubeを見て爆発する旅欲、食欲。
オススメチャンネルの紹介。

個室状態となり何も気兼ねすることが無くなり、
気が向いた時は遠慮なく音を出してYouTubeを見ていました。

私はあまり旅行しないのですが、旅番組や世界遺産などの番組で世界を眺めるのは好きでした。
なんとなく外に出たい気分を埋めるために旅行のVlogを見たのですが、
これがきっかけとなり外に出たい欲、色んなものを食べたい欲が一気に膨れ上がってしまいました。

一人前食堂

【まとめて5品】炊飯器たったひとつで大満足な晩ごはん

こちらのチャンネルは入院する以前から視聴しています。
料理も美味しそうだし、優しい声質に癒やされます。
炊飯器調理はよくやるのでこの動画をピックアップしておすすめにあげました。
普通に美味しそう。家に帰ったら何か作ってみようかなぁ…とぼんやり思っていました。

格安で海外旅行に行く。
地元の料理が美味しそう。

病室では毎日窓の外ばかり眺めていました。
コロナでダウン中に給料日が来て、家計簿アプリで銀行口座の額が増えたのを見て、
「この額があってこの休みがあれば、ぷらっと海外旅行いけるんじゃないのか?」と、
ふと思い立ちYouTubeで「格安」「海外旅行」などで検索しました。
そしたら出てきたのがこちら。

【ロシア旅】ウラジオストク総集編 2019、一週間! 旅費総額49,659円 by無職旅

5万円でロシアに1週間もいられるの!?と興味津々で視聴してしまいました。
ちなみに私は一人で海外旅行したことがありません。
一人で飛行機に乗ったこともありません。乗れる自信ないかも……。
でもこのチャンネルを機に海外に行ってみたい欲がむくむくと湧いてしまいました。
また無職旅さんがひたすら美味しそうに地元のものを食べているので、
あまり食欲がわかなかった入院中、なんだかお腹が空いてきてしまいました。

日本のカフェとそんなに変わりないだろ!
と思っていても、パリのカフェーに行きたいよー!!!

【パリカフェ巡り】居心地良くて二度も行ってしまいました!アールデコなブラッスリー【La Coupole】

テンション上がってしまった動画がこちらです。チャンネル登録もしました。
パリの路端のカフェーでの朝食やブランチなどのVlog動画です。
料理とたまに街並みが映るだけなのですが、もうねぇおしゃれやねん……。
こんなの別に日本でも食べられると思うのですが。
雰囲気おしゃれなだけでおんなじ粉ものじゃないか……とパリを貶めて自分を落ち着かせようとしましたが。
いいなぁ、行きたい。パリのカフェ。ブラッスリー。ブラッスリーって何…。

中華料理の豪快まかないにヨダレしか出ない

23人分の麻婆豆腐を一気に作る調理動画(まかない) 

豪快に麻婆豆腐を作るだけの動画です。
この動画を見る頃には、

いぇん

あーもー何でもいい、ハラ減った……。

もうそんな雑な気持ちでご飯の時間を待っておりました。
今考えるとコンビニで間食をお願いすればよかったです。

納豆が食べたくて

私は毎日食べてもいいくらい納豆が好きなのですが、
病院では全然出てきませんでした。
納豆は血液がサラサラになる効果が高くて、
患者さんの病気によっては食べさせてはいけない食品だという話を聞いたことがあるので、
そういう理由かしら?と素人なりに考えております。

しかし上記のような食欲を誘発させる動画ばかり連日見ていたので、
家に帰ったら真っ先に納豆が食べたい。食べたくて仕方ない。ならば……、

いぇん

そうだ、納豆をポチろう。

ということで、納豆をポチりました。
送料も気にせずポチります。
なんてったってベッドの上で過ごしている昨今、今月の給料まだ1円も使ってないもんね!
ここぞとばかり使うことにしました。

その後も納豆への愛が止まらず、
Wikipediaの納豆の項目を読破したり、納豆専用の醤油を検索したり、
ハトバスで納豆関連のツアーなんてないのかしらなんて検索したり。
もちろん納豆に関する動画も見ました。

【ゆっくり解説】納豆のとんでもない効果とは!毎日食べたらどうなる?

納豆食べたさに家庭菜園をやりたくなる。

納豆欠乏症から、大豆を自分で作っちゃえば毎日マイ納豆が食べられるのでは?!
と思いついて畑が欲しくなりました。
しかし大豆は連作には向いていないということで、
プランターで準備しても毎年作れるわけじゃない、などの情報で
すっかりやる気を無くしてしまいました。

そんなときに見つけたのがシェア畑です。
東京郊外や関東近郊に構えた農地をシェアして家庭菜園をするという事業です。
小さなMY畑で野菜を育て収穫します。
農作の知識があるアドバイザーさんが畑を管理し、
農作用具の一切を貸し出してくれてます。
苗や種も準備してもらえます。
更に農作の技術や知識を分けてくれます。

そこで大豆は作れないんだけども。
結果的に契約にいたり、私は今都外に畑を持っている身です。笑
これはまたいつか別の記事で紹介したいと思います。

シェア畑

体力を失ったが、細くなった脚を手に入れた!

自宅療養時を含めると約2週間ベッドの上で過ごしました。
こんなに寝たきりだったのは人生で初めてのことです。
久々に起き上がるとふらふらで直立するのにバランスを取らなければならない有り様でした。
が、気づくと脚がとても細くなっていました!
強情だった太ももの張りも消え失せて、自分史上最高に棒みたいな脚になりました!
気づいた時は驚きましたが嬉しさの方が正直勝りました。
おすすめはできないやり方ですが。

とはいえ、骨が浮き出る背中に骨盤はちょっと気持ち悪さも

社会復帰編で詳しく書きますが、
自分で気づけたのは脚だけでしたが、
改めて姿見で全身を見てみると、自分史上最高に骨が浮き出ていて、骸骨チックになっていました。
肋骨、骨盤の輪郭が見えると、流石に不健康に痩せたなと思いました。

お医者様と相談の上、退院の日取りが決定

お医者様とお会いしたのは2度だけでした。
入院当初と、退院日を決定するときだけでした。
咳や熱などの症状が確認出来なくなって3日以上経過しているということで退院の日程を決めます。

PCR検査、抗原検査などはせずに、
症状が確認できなくなって最低3日以上経過してると判断され、私は退院に至りました。

ABOUT ME
つきよの
昭和生まれのおひとりさま女性。人付き合い苦手、父親に殴られ男性不審、10年付き合った彼氏にお金を貸して破局、大学中退、うつ、社畜、不当解雇、といった経験を飯の種にして「自分に正直に生きる」をモットーにしています。人生いろいろありますよね。

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