日々の考えごと

プラネタリー・ヘルスについて考える

いぇん

こんにちは!プラネタリー・ヘルス・ダイエットってご存知ですか?
地球人として地球の健康について考えながら食事を選んでいこう!という提案です。
新しい世界が広がったので、シェアしたいと思います。

NHKスペシャル 2030 未来への分岐点 (2)
「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」

プラネタリー・ヘルス・ダイエットという言葉を知ったのは、
見出しの通りNHKスペシャルの番組の中です。

The Planetary Health Diet(プラネタリー・ヘルス・ダイエット)は、世界16カ国37人の研究者からなるグループが、科学的根拠に基づき、食事と食糧システムのあるべき形と解決方法を全人類に向けて提示した世界初のガイドライン。肉、魚、卵の消費を抑えるほか、砂糖や精製穀物、でんぷんを大幅に削減した食生活が推奨されており、具体的な食事内容や数値目標を示したことで、個人の健康維持だけでなく、サステナブルな食料システムを推進する世界の実現に向けた指針として期待されている。

知財図鑑

簡単に言うとお肉を減らそう

最初に言っておくと、日本人は取り組みやすい食生活になります。
野菜や雑穀中心の少し昔の食事に戻していくだけで、プラネタリー・ヘルス・ダイエットに貢献できます。

科学者たちがガイドラインとして提唱する食事は、
一日の食事の50%を野菜と果物、約15%前後を雑穀類、約15%を植物性タンパク質、約10%植物性オイルやナッツ、残りの約10%の中で、お肉と乳製品、でんぷん質の野菜、砂糖を取りましょうというものです。

私はお肉大好き!というほどでもありませんでしたが、
お肉がないと満足感ないよなーと思っていました。
ですがここで提唱されているお肉の量は、
一日の全体の食事の中で10分の1以下に抑えるということで、
それは流石に少ないなっ!?となりました。

具体例でいうと、ハンバーガーパティ程度なら週に一度食べてOK
ステーキ肉なら月1回程度食べてOKという量です。
どうしても毎日お肉を食べたければ、鶏なら二片、牛なら一片程度という内容です。

これは流石にお肉が足りない……というのが正直な感想でした。
お肉大好き!というつもりはなかった自分でもそう思います。
本当に肉好きの人にはつらすぎる事実では、と想像するに胸が痛いです。

実際、肉食中心の欧米の人々の食卓から、80%の肉を減らそうというガイドラインです。欧米人涙目なんじゃなかろうか……と慮ってしまいます。

地球の資源の持続化、増える人口への対処、食生活に起因する病死への対処

こんな辛すぎる食生活を実践せよと言われても、すぐには首を縦に振れません。
でもやはりこれは取り組まざるを得ないと感じる危機が、差し迫っているという内容でした。

大規模農業による土地と水の枯渇

地球上にはたくさんの食べられる植物がありますが、
今はたった数種類の野菜や穀物だけが不自然に大量に作られています。
それは売れるから、つまり私たちが求め買うからです。

広大な土地を更地にしてとうもろこしだけを作るというのは、地球からしてみれば不自然なことです。
とうもろこしのためだけに大量の水を、よそから引っ張って来ます。
そして出来上がったとうもろこしを、牛に食べさせます。
とうもろこしは栄養価が高く、質のいい牛肉が短期間で作れるからです。
牛は水も飲みます。ゲップなどによるメタンガスも排出します。
土壌、水といった限りある地球の資源をそこまで大量に投入して作った肉は、地球の人口の多くに行き渡りません。

いろいろな試算がありますが、
牛肉のパティ1枚を作るのに、999リットルの水を使います。
人間が一日2.5リットルの水を飲むとして、約400日分の水です。
ハンバーガー一つ食べるために一年分以上の水を引き換えにしている
そう思うとあれ、ちょっと笑い事でないのでは……?と我に返った心地です。

100億になるという人口を食わせて行かなければ

牛を育てるために量産する穀物を食用に回せば30億人を賄えると言います。
飢餓で苦しんでいる人々は10億人。
私たちの今の選択は当然のものなのだろうか?と疑問がわきます。

生活習慣病による死者を減らす

飢餓の国がある一方、飽食で苦しむ国もあります。
食生活に起因する疾病で命を落とす人々がいます。
プラネタリー・ヘルス・ダイエットが提唱する食事を選択することで、
病気で命を落とす人、饑餓で命を落とす人、その両方を救うことが出来ます。

お手本となるのが日本食、特に沖縄の食事!

色々な悲観的なデータが出てきて罪悪感が募る一方になりますが、
私も引続き勉強していきたいと思っています。

プラネタリー・ヘルス・ダイエットを提唱する科学者たちがお手本だとしたのが、
新鮮な野菜とオリーブ油をたくさん食べる地中海の食事と、
ヘルシーな豆腐の炒め物チャンプルーで知られる沖縄の食事です。
「豆は畑の肉」でしたっけ??
家庭科の授業で習った記憶です。笑
野菜と豆と雑穀ごはんと発酵食品とたまに魚と。
今や少し地味に感じるような食卓の景色が、
やはり身体と地球環境にとってよい、ということになりそうです。

明治時代移行に肉食が解禁された印象を持っていますが、
一般人に忌避感なく浸透していったのは1950年代といわれているそうです。
お肉が大好き、お肉を日常的に摂るという世代は、
日本においてはまだせいぜい一世代、二世代くらいしかいないのですね。
私自身お肉は美味しいと思っているのですが、
日本人の身体に合った食事なのかな?と思うと少し疑問が出てきました。

人間の体は原始時代とそんなに変わっていない?

「脳を鍛えるには運動しかない」より


先日こちらの本を読みました。
内容について簡単に触れます。
昔、人間は原始的な生活を送っていて、彼らの日々の問題は当然食糧でした。
人間を標的にする肉食獣も居る環境で
得る肉は肉食獣のお残りを横取りするか、小動物を狩ることです。
勿論、小動物を狩るほうが安全です。
その狩り方が、すごく原始的なんですが以下の方法です。
「長距離をストーキングして、疲れた相手に飛びかかる」です。

小動物は速筋が発達しています。
人間では太刀打ちできない瞬発力ですぐに身を隠してしまいますが、
逆に長距離を走る遅筋はあまり発達していないそうなのです。
それに対して人間は、速筋と遅筋をバランスよく持ち、
遅筋を酷使した後に速筋を用いることが出来ます。
つまり、小動物をマラソンのようなペースで追いかけ続けます。
小動物はすぐさま逃げ出して距離が開きますが、
人間は見失わないようにだけ気をつけながら追いかけ続けます。
すると小動物はやがて疲れて動けなくなってしまいます。
そこを狙って最後に猛ダッシュをして獲物を捕らえる。
というのが原始の人々の狩りであり運動です。
そういう運動を取り入れろ、というのが本書の主張です。

現代人の生活は急速に変化しすぎているが、
体の構造は長い時間を掛けて出来上がったものです。
最近の100年200年、2世代3世代程度の変化で、
身体の作りが大きく変わるわけではないはずだということです。
これは確かに腑に落ちるなと体感的に思います。

そしてこの狩りも必ず成功したわけでは勿論ありません。
頑張ったけどダメだった、獲物が見つからなかったという不作の日もあったでしょう。
そういう時は植物や木の実など、
食べられそうなものはなんでも食べて、命をつないでいたわけですよね。
むしろ狩りが成功する頻度のほうが多くはなかったでしょうから、
日々は植物や木の実、たまにごちそうのお肉を食べられる。
そんな生活だったのではと想像します。

そう思うとプラネタリー・ヘルス・ダイエットが提唱する食事は、
すごく原始的な人々の食事に、
つまり何万年と掛けて出来上がった私たちの身体に受け入れやすいメニューなのではないかなと思いました。

自分たの持ち物に目を向ける

とまぁ長々と書いてしまいましたが、
今一度自分の持ち物に目を向けなおそうという思いが強くなりました。
3食食べなければ行けないだろうか、空腹は敵だろうか?
肉を食べてるってどういうことだろう?
私にとって健康とはなんだろうか?

そんな事を考えている最近でした。

ABOUT ME
つきよの
昭和生まれのおひとりさま女性。人付き合い苦手、父親に殴られ男性不審、10年付き合った彼氏にお金を貸して破局、大学中退、うつ、社畜、不当解雇、といった経験を飯の種にして「自分に正直に生きる」をモットーにしています。人生いろいろありますよね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA